postgresqlでembedding vectorを扱う方法は

PostgreSQL で embedding vector を扱う方法について説明します。

PostgreSQL で embedding vector を扱うには、pgvector 拡張機能を使用するのが一般的です。pgvector は、ベクトル類似性検索を PostgreSQL に追加するオープンソースの拡張機能です。

以下に、pgvector を使用して embedding vector を扱う基本的な手順を示します。

  1. pgvector 拡張機能のインストール:

    まず、PostgreSQL に pgvector 拡張機能をインストールする必要があります。

    CREATE EXTENSION vector;
    
  2. ベクトルの格納に使用するテーブルの作成:

    次に、embedding vector を格納するためのテーブルを作成します。vector データ型を使用して、ベクトルの列を定義します。次元数も指定できます。

    CREATE TABLE embeddings (
        id bigserial PRIMARY KEY,
        content text,
        embedding vector(1536)  -- 例:1536次元のベクトル
    );
    
  3. embedding vector の挿入:

    embedding vector をテーブルに挿入します。通常、外部の embedding モデル (OpenAI API など) を使用してテキストや画像をベクトルに変換し、その結果をデータベースに格納します。

    INSERT INTO embeddings (content, embedding) VALUES (
        'Example text',
        '[0.1, 0.2, 0.3, ...]'  -- 実際のベクトルデータ
    );
    
  4. 類似性検索の実行:

    pgvector は、ベクトル間の距離を計算するための演算子を提供します。これらを使用して、類似性検索を実行できます。

    • <->: ユークリッド距離
    • <=>: コサイン距離
    • <#> : 内積の負の値
    SELECT id, content
    FROM embeddings
    ORDER BY embedding <=> '[0.1, 0.2, 0.3, ...]'  -- クエリベクトルの指定
    LIMIT 5;  -- 上位5件の結果を取得
    
  5. インデックスの作成 (オプション):

    大規模なデータセットに対して類似性検索を高速化するために、インデックスを作成できます。pgvector は、IVFFlatHNSW の 2 種類のインデックスをサポートしています。

    -- HNSWインデックスの作成例
    CREATE INDEX ON embeddings
    USING hnsw (embedding vector_cosine_ops);
    

これらの手順に従うことで、PostgreSQL で embedding vector を効率的に管理し、類似性検索を実行できます。

参考:

PostgreSQLで実践するベクトル検索入門:AI時代のRDBMS活用術

【2025年版】PostgreSQLがAIネイティブDBに進化!pgvector …

pgvector入門 ~環境構築編~ – Zenn

PostgreSQL×pgvector : ベクトル検索とインデックスの基礎

Azure Database for PostgreSQL でのベクトル検索 – Azure …

pgvectorの紹介 – SRA OSS Tech Blog

【AI】PostgreSQLのpgvectorを用いた類似検索|エンジニアライフ

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